スウェーデンのEricssonは6月13日、航空機内で携帯電話の利用を実現するためのGSMシステムを新開発し、航空機に導入すると発表した。
現在、民間旅客機の機内では携帯電話の利用が禁じられている。しかし、旅行者はいつでもどこでも携帯電話を使える期待しているとして、同社は新たなGSMシステムを開発した。
世界で最も普及しているRBS 2000製品群の無線基地局の1つとして、航空機搭載型RBS 2708を開発した。機能的には陸上システムと同様で、最大60の同時通話を提供する。また、オプションとしてデュアルバンドのサポートも行う。
電磁式スクリーニング装置と一体化され、航空電子工学の業界標準規格であるARINC 600型筐体に収納される装置は、航空機搭載の電子装置や陸上の無線ネットワークと干渉せず安全だという。装置の起動は乗務員の作業によって行われ、乗客は巡航高度での通話が可能になる。
このシステムについては、2005年度後期に設置準備が整う予定だ。
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