携帯電話にテレビ番組を配信する最初の民放テレビ局がもうすぐ登場する。
米国時間18日に関係者が語ったところによると、Windows Media Playerを搭載するおよそ1000万台の携帯電話で、6月半ばからサービスが始まるDigital Music Video Networkから、音楽チャートのトップ40にランクインした曲のビデオを受信/表示できるようになるという。ユーザーは、音楽ビデオの合間に流される15秒の広告を観るだけでよく、毎月の視聴料を支払う必要はない。ただし、通信キャリアに対してはコンテンツを携帯電話にダウンロードするためのデータサービス料を支払わなくてはならない。
Verizon WirelessのvCastや、SprintやCingular Wirelessが提供するMobiTVのような携帯電話TVサービスでは、1カ月10ドルから20ドルの視聴料を徴収している。
「新しいサービスは、モバイルメディア分野において、CBSやNBC、ABCのような従来のテレビ放送にもっとも近いものになる」と、SmartVideo最高経営責任者のRichard Bennettは声明のなかで述べている。
放送局を設立したSmartVideo TechnologiesとDigital Music Video Networkによると、Symbian OSやPalm OSを搭載した端末では、もう少ししてから番組を視聴できるようになるという。Digital Music Video Networkでは、同社が世界第2位のビデオライブラリーを所有していると主張している。
調査会社Informaによると、米国のVerizon Wirelessなどテレビサービスを提供する大手携帯キャリア各社は、このようなサービスがなかなか受け入れられないことに気づいているという。Verizonは今年、テレビ放送に対応する端末が約13万台程度にしか売れないと予想しているが、これは全世界でもこうしたサービスの市場が小さいことを示唆している。それでも、調査会社のInformaは先ごろ発表したレポートのなかで、2010年までには全体の5%にあたる1億2500万人の携帯電話ユーザーが、テレビ番組を見るようになると予想している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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