NTT東日本は4月13日、企業向けのIP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」と公衆無線LANサービスを活用した実証実験を実施すると発表した。実験期間は2005年5月上旬から10月下旬を予定している。
今回の実証実験では、企業の情報セキュリティ対策を主体としたユビキタスオフィス環境の実現に向け、そのために必要なシステムやネットワークについての技術的な検証が行われる。また、モバイルを活用したワークスタイルの改善を図り、生産性の向上やコスト削減の効果などソリューションサービスとしての有用性も検証し、高速で定額制のソリューションサービスが提供できるようにする。
主な実験内容としては、公衆無線LANサービスを活用した社内システムへのデータアクセスと、IP電話とアプリケーションの連携という2種類の項目が挙げられている。これは、高速で定額なデータ通信の有用性を検証することに加え、個人情報保護対策を考慮したシンクライアント的なアプリケーションの利用や、電話番号をクリックするだけで電話発信可能な「Click to Call」機能などを検証するものだ。
同社では今後、法人向けIP電話サービスと連携したモバイル環境でのソリューションを「UBIFFICE(ユビフィス)」というブランド名で推進する。今回の実験で行う技術検証と実マーケットにおける有用性検証の結果を踏まえ、企業ユーザー向けのソリューション提供を目指す。
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