Motorolaは米国時間16日、モバイルブロードバンドと位置情報ネットワーク用の機器を提供するMeshNetworksを買収すると発表した。その一方でNortel Networksもメッシュネットワークに関連した発表を予定しており、メッシュネットワーク市場が盛り上がりを見せ始めている。
MotorolaのライバルであるNortelは、中国の顧客に、メッシュネットワーク機器を納入したことを17日に発表する予定だ。
メッシュネットワークとは、複数の無線デバイスが相互に接続して通信する分散型ネットワークのことを指す。ノード同士が相互に通信してトラフィックのルーティングを行うため、ネットワークを安く構築できるのが特徴だ。例えば、メッシュネットワークに接続されたWi-Fi対応のノートPCは、アクセスポイントを介さずに他の機器と直接通信できる。その結果、メッシュネットワークでは実装コストを削減できる。
「この分野は盛り上がりを見せている」と、Nortel NetworksのゼネラルマネージャーMark Whittonは述べる。
ネットワーク機器メーカー各社によると、住民がブロードバンドを利用できるようにしようとメッシュネットワーク機器を導入する自治体が増えているという。また、学生にブロードバンドや音声/動画サービスを提供するために機器を購入する大学も多いそうだ。
メッシュネットワーク機器は、Wi-Fiか、各社独自の規格を用いて接続される。Wi-Fiとは、半径150フィート(約45m)までの通信を可能にする無線LANの標準規格である。MeshNetworksは、軍が開発したQDMA(quad-division multiple access)という無線技術を採用している。Motorolaは年内にMeshNetworksの買収が完了すると見込んでいる
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」