KDDIは9月15日、IP技術を利用した割安な固定電話サービス「KDDIメタルプラス」を2005年2月より提供開始すると発表した。東名阪地域から順次全国展開し、2005年早期に人口カバー率60%以上をめざすという。サービスの申し込み受付は2004年12月より開始する。
KDDIメタルプラスは、メタル回線を利用した直収型の新電話サービス。既存固定電話網のIP化により、ユーザーは一般の電話を利用する場合と同じようにIP固定電話サービスを受けることができる。IP網を利用することで、現在NTTが提供する固定電話サービスより通話料は安価でシンプルとなる。
今までの電話番号はそのまま利用可能。110番や119番などの緊急通信にも接続できる。プッシュホン回線は基本機能として提供され、電話番号表示や割り込み電話、ボイスワープなどの付加機能もNTT東西の提供するサービスと同額程度で利用することができるという。
サービス基本料は、家庭向けが月額1575円(税込み)、企業向けが月額2520円(税込み)。NTTのように級局別の基本料ではなく、全国一律料金となっている。電話加入権は不要。開通工事費として、開通後60カ月間は月額100円を支払う必要がある。通話料は、家庭向けサービスの場合、市内通話は3分8円で市外通話は3分15円。企業向けサービスの場合は、市内・市外を問わず国内は全国一律3分8円となっている。
KDDIでは、「最新のIP技術を導入することで、ブロードバンドを利用していないユーザーでも低廉な固定電話サービスを受けることができる」としている。
なお、NTTより安価な固定電話サービスは、ソフトバンク傘下の日本テレコムからも提供される予定で、NTTによる固定電話サービスの独占状態が崩れることになる。
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