電気通信事業者協会(TCA)は、毎月行っている携帯電話・PHSの契約数集計の8月末分を発表した。携帯電話全体では31万6400件の純増、PHS全体は6万900件の純減となった。双方の累計契約数は合計8837万8200件となり、前月比3%増となっている。
解約者を契約者が上回る「純増」となったのは、携帯電話ではNTTドコモとau、ボーダフォン。特にボーダフォンは7月に3100件の純減となったところから純増1万8300件と大きく盛り返した。一方、NTTドコモ(純増11万2100件) とau(同19万6900件)の2社は純増ではあるものの伸びは鈍化傾向にある。ドコモは6月、7月とトップだった純増件数をauに抜き返された形だ。
ツーカーグループは携帯電話では唯一1万1000件の純減となっている。2001年7月以来、2002年4月を除いての減少傾向に歯止めはかけられていない。
携帯電話のシステム別の統計を見ると、各社ともPDCやcdmaOneといった旧システムでの契約は純減している。全体で70万7300件の純減だが、W-CDMAやCDMA2000 1xといった第3世代システムの契約数は総計で102万 3500件純増となっている。ユーザーの第3世代サービスへの移行傾向がはっきりと現れている。iモードなどの携帯IP接続サービスも41万1800件の純増となった。
PHSでは、グループ各社のサービス撤退が相次ぐアステルグループが3万7000件の純減なのに加え、NTTドコモも2万6900件の純減となっており、全体的に減少傾向だ。唯一DDIポケットが3000件の純増となって、3月以来順調な契約数の増加を見せている。
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