携帯電話の機種変更時に旧端末を持ち帰るユーザーが60%:民間調査

 ネプロジャパンおよび子会社のネプロアイティは9月3日、携帯電話端末のリサイクルに関する意識調査アンケートの結果を発表した。このアンケートは、同社が運営する会員数約32万人のサイト「ザ★懸賞」で行われたもの。有効回答者数は5525人で、内訳は男性38%・女性62%、年代は20代46%・30代37%となっている。

 アンケートの結果、機種変更を行った後に以前の端末を持ち帰って保存するというユーザーは、全体の60%に達していることが判明した。そのほか知人・家族にあげる、持ち帰って捨てるなどを含めると、ショップへ返却しないユーザーは70%にも及ぶ。また、80%のユーザーがリサイクルの面でショップへ返却した方が良いことを知っていながらも、持ち帰ってしまう理由としては、データの保存を考慮しているからが54%、次いで個人情報の漏えいが心配だからが39%となっている。

 今後は買い換えの際に旧端末を返却するかという問いに対しては、32%が個人の判断で、47%が極力または絶対すると回答。パソコンや家電におけるリサイクルの義務化については、80%のユーザーが知っていると答えている。携帯電話端末のリサイクルの必要性を認知していながら、個人情報の観点から回収に消極的なユーザーの心理が浮き彫りになった形だ。

 携帯電話事業者などが今後個人情報保護法に基づく形でのガイドライン変更や情報漏えいを防ぐ向上策などをとり、安心して端末をリサイクルできる環境を整備する必要がありそうだ。

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