凸版印刷(足立直樹社長)とアイコン(荒武達男社長)は8月30日、新たな無線LAN向けコンテンツ配信ソフト「BitCharge」を共同開発したと発表した。
「BitCharge」は、ユーザーが無線LANエリアに入るだけで、ソフトウェアが無線LANスポットを検知しハードウェアを自動的に起動する「ハンズフリーワイヤレスLAN」機能、および無線LANスポットの電波(ESSID)を識別し自動ログインツールを起動する「無線LANスポット自動ログイン」機能を世界で初めて実装した製品。同ソフトをインストールした端末を携帯して自宅、オフィス、カフェなどの無線LANスポットを通過するだけで、最新コンテンツを自動的にダウンロードすることができる。
このほか、(1)あらかじめ登録してあるコンテンツを無線LANのブロードバンド環境を生かしてダウンロードする「コンテンツ巡回機能」、(2)ユーザーが設定するURLから、自動的にWebコンテンツをダウンロードする「WEB録機能」、(3)インターネットに常時接続しているPCにクレードルを利用してPDAを接続し、コンテンツ巡回・ダウンロードを行う「クレードル機能」、(4)壁紙、(5)ダウンロード着信音、(6)「コンテンツ保存管理機能」─―などの特徴を備えている。
なお、両社は今回、パートナー企業の協力によってユーザーに無料提供される「スポンサード型ビジネスモデル」を採用、最初のパートナーとして、NTTコミュニケーションズ(NTT Com、鈴木正誠社長)が参入した。
これを受け、NTT Comの無線LAN接続サービス「ホットスポット」と連携して動作する「BitCharge(PocketPC版)」の無料ダウンロードを、NTT Comが開設し凸版印刷が運営するPDA用コンテンツショップ「ビットステーション」を通じて9月2日から開始する。
さらに、凸版印刷が運営するコンテンツ流通事業「Bitway」がコンテンツ提供を担当。これまで蓄積してきたノウハウを生かし、ニュース/電子書籍/コミック/eBook/グラビア/占い/クーポンなどのコンテンツや、期間限定のスペシャルコンテンツのダウンロード提供を行う予定。
両社は今後、NTT Comを始めとするパートナー企業とともに、Windows/Palm/Symbian/Linux/TRONなどのOSへの対応も推進していく方針。
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