ケイ・オプティコムは、同社の提供する最大100MbpsのFTTHサービス「eoホームファイバー」を9月1日より値下げして4900円とするとともに、同日より光ファイバーを使ったNTT回線不要の新電話サービス「eo光電話」の提供を開始する。両サービスを合わせた合計月額料金は5200円となり、現在提供されている多くのADSLサービスとNTT基本料金の組み合わせより低価格となる。
NTT回線が不要となるFTTHインターネットおよび電話サービスは、KDDIがすでにマンション向けに提供しているが、今回のサービスは主に戸建住宅に向けたもの。関西地域限定ではあるが、戸建住宅向けのサービスとしては業界初だという。同社のeo光電話は、050番号をあてがう従来のIP電話とは異なり、現在の電話番号がそのまま使えることが特徴。ただし、現在のNTT電話番号を引き続き利用するには、NTT西日本およびケイ・オプティコムに対して合計4200円の手数料を支払う必要がある。
eo光電話の基本料金は無料で、アダプタ利用料として月額300円が必要だ。同サービスにeoホームファイバーを組み合わせた月額5200円という料金は、「Yahoo! BBの12Mbps ADSLサービスを利用した場合の月額料金3710円とNTT基本料金1837円の合計5547円より低価格」と、ケイ・オプティコム 取締役社長の田邉忠夫氏はアピールする。
ケイ・オプティコム 取締役社長の田邉忠夫氏 |
eo光電話は通話料金も低価格で、同社のIP電話サービス利用者同士の通話が無料となるほか、近畿2府4県内への通話が3分ごとに7.77円、その他の国内電話が同8.4円、アメリカへの通話が1分6円などとなっている。
9月1日にeo光電話サービスが開始されるのは、大阪市、京都市、神戸市など主要都市を含む58市町村で、eoホームファイバーのサービスエリアの世帯数比61%をカバーする。9月〜10月にかけて、同世帯数比79%をカバーしていくという。
ケイ・オプティコムでは新規加入者に対し、10月31日までADSLなどからの乗り換え工事費などの費用を無料とするキャンペーンを行っている。同社経営戦略グループ部長の南浮泰造氏は、「FTTHを大幅に値下げし、一般加入電話に代わる新たな光電話サービスを提供することで、FTTHの本格普及を目指したい」と述べている。
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