NTTコミュニケーションズ、英BT Groupなど、大手電話会社6社が提携を発表した。固定電話と携帯電話の電話網を連携させるよい良い方法を共同で模索するという。
6社は今回、Wi-Fi対応携帯電話のような端末の開発効率を上げることを目的に、Fixed-Mobile Convergence Allianceを結成した。これまで、VoIPとWi-Fi技術を用いて携帯電話網と固定電話網の双方に対応する端末は、探すのが難しく、種類も限られていた。
BTの幹部によると、このアライアンスのおかげで、同社では年末までに、無線と有線を組み合わせたサービスをブロードバンド顧客に提供できるようになる予定だという。また、NTTの幹部は、将来、複数の国で有線と無線を組み合わせたサービスを展開したいと述べている。
同グループによると、上記2社のほか、韓国のKT、スイスのSwisscom、カナダのRogers Wireless、ブラジルのBrazil Telecomがアライアンスに参加しているという。
Wi-Fi対応の携帯電話や、今後登場が見込まれる、固定回線網と携帯電話網双方を使う複合型サービスの登場は、顧客の「固定電話離れ」の減速につながる可能性がある。固定電話離れの傾向は、米国やその他の国で進んでいる。
機器メーカー各社は有線と無線の双方に対応する複合型電話機の開発に前向きだ。たとえば、Nokiaは年末までに「Communicator 9500」を、Cisco SystemsのWi-Fiアクセスポイントに対応させる予定だ。それに対し、通信事業者の中には慎重な姿勢を見せるところもある。
米Deutsche Bank SecuritiesのアナリストBrian Modoffによると、通信事業者は2種類のネットワーク間の切り替えを適切に処理することと、複雑な課金体系に正しく対応することの2つの課題に直面しているという。端末メーカーは2005年初めに技術が実用化されると予言しているが、Modoffやその他の関係者は、これらの端末が多くの事業者の支援を得られるようになるまでには、さらなる時間が必要だろうと見ている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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