ケイ・オプティコムは4月2日、日本経済新聞に同日掲載された「PHS電話事業から撤退」という記事に対し、内容を肯定する声明を発表した。同社は「近日中にeo64エアを除くPHSサービスの新規加入受け付けを停止し、将来サービス自体を終了する方向」とコメントした。
現在同社は関係各所との調整などを進めており、準備が整い次第ユーザーに案内するとしている。なお、eo64エアサービスについては継続してサービスを提供する。
同PHS事業は、関西電力傘下のアステル関西が1995年10月にサービスを開始し、2000年にケイ・オプティコムが譲渡を受けて運営してきたもの。
アステル関西が手がけていた当時は、近畿2府4県の159市町村で展開し、一時は加入者数増加が続くこともあった。しかし、携帯電話の普及に押され、1999年度には経常損失132億円、累積損失622億円という状態にまで落ち込んでいた。そこで、関西電力の光ファイバー網による通信サービスを計画していたケイ・オプティコムがPHS事業を引き継ぐことになったという。
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