NTTドコモ、三井物産、日本経済新聞社および日経BPの4社は17日、同社の保有するドコモAOLの全株式を米America Online(AOL)に譲渡すると発表した。これに伴い、ドコモAOLは本日付で社名をAOLジャパンに変更、代表取締役社長兼CEOにフレッド・ウェイン氏が就任した。非常勤で役員となっていたNTTドコモの夏野剛氏をはじめとする同社出身の役員は退任する。
今回の株式譲渡はAOLジャパン側から持ちかけられたもの。NTTドコモ広報部によると、株式譲渡にあたって同社ではAOLジャパンとの事業体制を見直し、両社が進めていた移動通信網と固定通信網の融合サービスFMC(Fixed Mobile Convergence)が「ある程度の成果を達成した」と判断し、株式譲渡に至ったという。AOLジャパンの広報部では、「株主とはうまくいっていたが、日本市場の変化が激しく、株主が数社にわかれているよりも1社にまとめたほうが効率の良い経営ができると判断した」としている。
なお、現在AOLジャパンではiモードとAOLのISPサービスを連携させた「AOLi」を提供しているが、このサービスは「ユーザーにも好評であるため、今後も継続して提供する」(AOLジャパン広報部)としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」