NTT-X(中嶋孝夫社長)は12月1日、Web検索サービス「goo」の全面リニューアルを実施し、表記のゆれ、アダルトフィルタを搭載するなど、日本人向けにチューニングしたWeb検索サービスを提供すると発表した。
新たに提供するWeb検索サービスは、Web検索エンジン「Google」を提供する米Google社(エリック・EシュミッドCEO)との戦略的提携に基づき、両社の技術を持ち寄ることで実現した。「infoseek」のようなハイブリット型の検索エンジンではなく、「Google」の検索技術に同社が蓄積したノウハウ、技術を融合し、日本人にとって最良の検索サービスの提供を目指す。
国枝学 goo編成本部サービス部 サービス推進担当部長は、「NTTグループの総合ポータルが『goo』であることを受け、日本人ユーザーにとってどれだけ使いやすいポータルなのか検討を行ってきた。その第一歩として今回の表記のゆれ関連の実装を行った」と述べ、日本人向けの検索ポータルの位置付けを強化していく方針を強調した。
主な新機能は、
――の4つ。これらの機能はサイト右上の「検索設定」においてオンオフの切替が可能で、該当する場合はすべて表示する。
「表記ゆれの自動補正」は、送り仮名などの日本語特注の「表記のゆれ」を検索時に自動で検索結果に反映させるもの。これまで「goo」において「引越」という検索ワードで検索した場合、「引越」1語のみの検索を行い、約6万8000件の検索結果を表示していたが、自動補正を行った場合、「引越」、「引越し」、「引っ越し」をまとめて検索し、約30万件の結果を表示するようになった。
「推薦ワード機能」は、誤った表記、略語などを検索した場合に、正しい表記、正式名称を推薦する機能。「週間誌」で検索した後に「週刊誌」という推薦ワードを表示したり、「経産省」の場合に「経済産業省」といった推薦ワードを提示する。
「関連ワード機能」は、キーワードと関連性が高いキーワードを表示する機能で、「表記のゆれ、推薦ワードがどちらかというと検索ワードの的確化を行うのに対して、検索の発想を広げるもの」だという。具体的には、「クリスマス」というワードで検索を行った場合に、関連ワードとして「イルミネーション」、「クリスマスツリー」などを提示する。
「アダルトフィルタ機能」は、Web検索結果から有害コンテンツをブロックする機能で、「キッズgoo」のフィルタリング機能をWeb検索向けにカスタマイズして実現した。
これら新機能は他の検索ポータルでも一部実装されているが、これまでになかった機能で、同社では今後もNTT研究所との共同プロジェクト「gooラボ」で新技術の実証実験などを行い、「goo」に実装していく予定。
なお、今回の発表について同社では、「とにかく早く実装したかった。NTTレゾナントが発足したこともあるが、ちょうどこの時期に発表することで、年間のキーワードランキングやクリスマスに向けて良いタイミングになった。4月1日のNTTレゾナントの営業開始までに検索ポータルの大幅な増強を図っていきたい」との意欲を示した。
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