ノキア・ジャパンは10月14日、第3世代携帯電話に対応した木の葉型の端末「7600」と、ウェアラブルディスプレイ3機種を国内で販売すると発表した。ネックレス型のディスプレイ 「Medallion I(メダリオン・ワン)」を年内に出荷するほか、7600も2004年初頭の出荷を予定しているという。
7600は、NTTドコモやボーダフォンが採用するW-CDMA規格と、ヨーロッパなどで採用されているGSM規格の両方に対応する。通信事業者が提供する、契約者情報を記録したSIMカードを端末に差し込むことで、通信が可能になるという。
7600は木の葉のような形をしており、中央に6万5536色表示のカラー液晶を搭載している。音楽プレーヤーとしても利用でき、29MBのメモリを搭載している。MP3/AAC形式に対応し、「AAC形式で最長50分間の音楽再生が可能」(ノキア・ジャパン代表取締役社長のHeikki Tenhunen氏)という。通信機能としては、USB、赤外線、Bluetoothに対応している。また、VGAカメラを搭載しており、640 x 480ピクセルの静止画や最長2.5分の音声付き動画が撮影できるという。大きさは87mm x 78mm x18.6mm、重さは123gとなっている。なお、外部メモリは備えていない。
第3世代携帯電話に対応した端末「7600」 | |
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希望小売価格は450ユーロ(1ユーロ=128円として5万7600円、税金や販売店へのインセイティブを除く)。ノキアショップやオンラインショップで販売されるほか、セレクトショップなどでの販売も計画されている。国内メーカーのように通信事業者を通じた販売経路については、「1つでも多くの通信事業者から販売されることを希望している」(ノキア・ジャパンマーケティング部ディレクターの鈴木雅宣氏)と述べたが、具体的な話についてはコメントを差し控えた。
ネックレス型のディスプレイ 「Medallion I」 | |
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ウェアラブルディスプレイは、ネックレス型のディスプレイ 「Medallion I」のほか、革製のストラップを通すことでネックレスやブレスレットとして使える「Medallion 2」、万華鏡をモチーフにした画像ビューアーの「Kaleidoscope I」が発表された。Medallion Iについては「世界で最も早く、日本で販売できるのではないか」(鈴木氏)という。
Medallion I、2は赤外線の通信機能を備え、カメラ付き携帯電話などで撮影した画像を表示する。ディスプレイの大きさは16.7mm角で、96 x 96ピクセル、4096色が表示可能。連続表示時間は15時間ほどだという。
Kaleidoscope Iは長さ7cmのデジタル画像ビューアーで、万華鏡のように覗き込むことで画像を閲覧する。「Medallionよりももっとプライベートな感じで、選ばれた人だけが画像を見ることができる」(NokiaシニアデザイナーのLea Sarasjoki氏)
ウェアラブルディスプレイの3機種については、販売価格は明らかにされなかった。また、国内での販売目標額についてもコメントは得られなかった。
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