三菱電機は、最寄駅などの起点から目的地まで、実写の静止画像を携帯電話機に順次表示する、「携帯電話向け道案内システム」を開発したと発表した。同システムは「CEATEC JAPAN 2003」(10月7日〜10月11日、幕張メッセ)および「ITU TELECOM WORLD 2003」(10月12日〜10月18日、スイス・ジュネーブ)に出展される。
同社の発表によれば、このシステムは、ビデオカメラで撮影した街並み映像と地図情報を連携させた道案内コンテンツを制作し、携帯電話のインターネット接続サービスを使って配信するもの。利用者は、直感的にわかりやすい実写の静止画像と実際の景観を照らし合わせながら、目的地まで進むことができるという。これまでのサービスでは、地図や文章で周辺の情報を提供し、店舗や施設に案内するものが多かったが、地図が苦手な人にとっては分りにくく、曲がり角の説明など文章での案内が難しいという難点があった。
今回、同社は三次元都市モデルを活用して交差点や建物などのランドマークを自動検出する機能を、要素技術として開発し、既に製品化している地図・動画連携システム(製品名「リアルマップシステム」)と組み合わせることで、携帯電話機の表示画面に道案内の静止画像を順次表示させる、「携帯電話向け道案内システム」を開発した。これまで人手に頼らざるを得なかった作業を自動化することで、実写の静止画像を用いた道案内コンテンツが効率良く制作可能となった。
今回開発したシステムは、道案内のほか、工事箇所の実地調査などの用途に適用できる。三菱電機では、子会社の三菱電機インフォメーションシステムズ、三菱電機インフォメーションテクノロジーと協力し、製品化並びにASP方式よる提供を検討中だという。
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