中国の通信機器メーカー、Ningbo Birdが米Motorolaから首位の座を奪い、中国最大の携帯電話供給者になったと、新華社通信が伝えている。
中国情報産業省が発表した数字によれば、浙江省に本社を置くNingbo Birdは上半期15%パーセントのマーケットシェアを獲得し、14.2%で2位につけたMotorolaを僅かながらリードしたという。
しかし、両社の差があまり大きくないことから、今後数カ月以内に発表される新型モデルでMotorolaが再び首位に返り咲くこともあると、関係者は見ている。
中国国外ではBirdとして知られているNingbo Birdは、成功の理由として、国内ユーザーの好みをよく理解したことと、手頃な価格、そして同社の幅広い販売チャネルをあげている。
1992年10月に設立されたこの中国企業は、携帯電話、ハンドヘルドコンピュータ、携帯電話付属品やポケベルのような電子通信機器を得意とする。同社が主に狙っているのは、中間価格と低価格帯を中心とする市場だ。
Bird同様、ほかの中国企業も国内市場に深く食い込んでいる。金融情報ウェブサイトFinanceAsiaによれば、今年の上半期、中国の各ブランドは国内市場の55.3%を獲得し、前年比16.2%の伸びを記録したという。
家電業界の調査を専門に手掛ける米国の市場調査会社Portelligentによれば、中国の携帯電話機メーカーは、国内市場と世界を相手にした輸出市場の両方で成功するだけの資質があるという。
この結論は、Amoisonic、Ningbo Bird、Capitel、Eastcom、Haier、Kejian、KonkaやLegendを含む、11の中国企業の17機種の携帯電話を徹底的に分析した結果導きだされた。
同社によれば、中国本土で使われている2G(第二世代)および2.5G電話は、ほとんどの調査分野で健闘し、多国籍企業大手の製品と互角だという。特に、Haierが開発したペンのような形のGSM電話「P5」は、内蔵レーザーポインターやボイスレコーダーを装備し、デザインコンセプトも斬新で際立っていると、調査書は付け加えている。
また、Portelligentの調査から、中国の携帯電話メーカーは、単一の納入業者からの完成したチップセットやデザインを採用するのではなく、さまざまなコンポーネントをうまく組み合わせて使う傾向があることも明らかになった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス