最近、英国の3.4GHz無線帯域の大部分を手中に収めた企業が、ワイヤレスブロードバンドサービスの展開を計画中であることを明らかにした。
Pacific Century Cyberworks(PCCW)は、香港に本社を置く通信会社で、英国の無線周波数帯の重要な部分に関して、その大半を握っている。そのPCCWが、英国におけるワイヤレスブロードバンドサービスの導入に向けて、準備を進めていると語った。
28日の報道によると、PCCWの上級幹部が、英国における高速ワイヤレスサービスの導入を徐々に進めるとの計画を発表したという。これは、英国全域でのブロードバンドサービス導入に向けた第一歩となり、英国内のブロードバンドデバイドの解消へとつながる可能性がある。
PCCWのマネージングダイレクターであるJack Soは、「ワイヤレスブロードバンドは、PCCWにとって、新しい重要な成長分野となるだろう。そしてPCCWは、英国でのワイヤレスブロードバンド導入の成功を、他市場へと応用することになるだろう」と、通信社のAFXに語った。
今年6月、PCCWは3.4GHz帯ワイヤレスサービスの運営を許可するライセンスを、13の地域で獲得した。しかし、入札段階での過失の噂が立つなか、2つのライセンスを失っている。
3.4GHzの周波数オークションを主催した英国政府は、この帯域が英国全体での商用ブロードバンドサービス提供に使われ、BT、NTL、Telewestなどの通信各社による手ごろな価格の高速インターネットアクセスを利用できないでいる30%の国民にも、ブロードバンドサービスが提供されると考えている。
しかし、3.4GHz帯がほかの目的のために使われることを懸念する声も挙がっている。業界では、PCCWが独自のサービスを提供する代わりに、携帯電話ネットワーク事業者と組むつもりなのではないかとの噂が広まっている。今回のSoのコメントは、ブロードバンドデバイドの向こうに取り残された人々に対し、ある程度の安心感を与えることになるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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