フリービットは8月4日、既存のIPv4環境でIPv6接続を実現するための実験サービス「Feel6 Farm」に、新機能を追加したことを明らかにした。携帯電話からパソコンに接続して遠隔操作を行えるようにするもの。同日から提供を開始する。
新たな機能により、携帯電話からダイレクトにパソコンのメール環境にアクセスし、メールの閲覧や送信、返信、アドレス帳の使用が可能となる。「IPv6によるリモートアクセスが身近に体験できる」(同社)
今回発表したリモート接続を行うには、SSL機能をサポートしたNTTドコモのiモード機能対応携帯電話か、iアプリに対応したムーバ505iシリーズが必要。iモード携帯電話の場合は、フリービットの運営するFeel6 Farmのサイトを経由し、同社のソフトウェア「BitBasket6」を搭載したパソコンのメール環境にアクセスする。iアプリの場合は、まずFeel6 Farmサイトにアクセスして専用iアプリをダウンロードし、それを起動してから、BitBasket6を搭載したパソコンのメール環境に接続する。
フリービットは、2003年3月5日にFeel6Farmの実験を開始した。4月25日にはFeel6 Farmを介して遠隔パソコンから自宅パソコンの受信メールを閲覧したり、データファイルを取得する機能を追加。6月2日には遠隔パソコンからFeel6 Farmを介してメールの送受信を操作、送受信データのセキュリティ化を行うための機能を追加してきた。携帯電話からパソコンを遠隔操作する機能の実装は、今回が初めてだ。
また同社は、当初7月末に終了予定だった同実験の実施期間を9月末日まで延長し、提供コンテンツの検証や、同時セッションによる負荷検証などを引き続き行うことも発表した。
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