米Texas Instruments(TI)は米国時間7月31日、無線LAN 802.11 RF(高周波)技術を手がける米Radia Communicationsを買収したと発表した。TIはこの買収により、「無線LANのメディア・アクセス・コントローラー(MAC)、ベースバンド、RFをすべて供給できるようになり、802.11a/b/g製品や無線LANを搭載するブロードバンド機器、携帯電話、デジタル情報家電の開発期間を短縮できる」(同社)という。
Radiaは、2002年5月に設立されたばかりのファブレス半導体企業。802.11アプリケーション向けRFソリューションを専門とし、通信、ネットワーキング、無線システム向けRFの設計を手がけている。
TIとRadiaはすでに、802.11b/gおよび802.11a/b/g製品の参照デザインを共同で開発している。同デザインの802.11b/g規格は「Wi-Fi CERTIFIED」に準拠し、メーカー間での相互接続が可能なことを実証済みという。
TIの副社長兼ブロードバンド・コミュニケーション・グループ担当部長のJoseph Crupiは、「買収によって、RF関連の専門知識をもつエンジニアと製品ラインを強化できる。当社の無線LAN組み込み製品に向けた取り組みに弾みがつくだろう」と述べた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」