株式会社グローバルインフォメーションは7月28日、Communications Industry Researchers(以下、CIR)社が発行した英文調査報告書「WLANチップセットの市場」の販売を開始した。報告書はPDF形式で、シングルライセンスで3500ドル、5ユーザーライセンスで4750ドル、コーポレートライセンスで6500ドルとなっている。報告書は、「イントロダクション」「WLAN装置企業がチップ供給者に求めるもの:大型ユーザ調査」「WLANチップビジネス:構造と戦略」「今後5年間のWLANチップ市場予測」の4章で構成されている。
報告書によれば、ホットスポットで利用される無線LAN(WLAN)チップセット・半導体の2003年の市場規模は9億3800万ドルだった。これは、2007年には17億ドルに拡大すると予測される。成長要因として、「高いケーブル敷設コストを回避し、従来のLANにPCを接続する手間を省くというWLANの機能」、「出張先でホットスポットを利用するビジネスユーザー」などが挙げられている。
この調査は、CIRがOEMメーカー、ODMメーカーに対して聞き取り調査を実施したもの。CIRでは、チップセットメーカーに対して、「高度なセキュリティとスイッチング機能といった企業からのWLAN需要に焦点を合わせるべき」とアドバイスしている。また、「WLANが有線LANに置き換わることまでは望めない」としながらも、「何年も企業を悩ましてきたワークステーションの移動コストの解決策となることはまちがいない」と指摘している。
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