日本電信電話(NTT、和田紀夫社長)は、NTTサイバーソリューション研究所(SL研)の電子透かし技術を基盤としたインターネットアクセスプラットフォーム『サイバースカッシュ』を開発したと発表した。
発表によれば、今回新たに開発した『サイバースカッシュ』は、これまで主に著作権管理の分野で利用されていた電子透かし技術を応用し、印刷した画像の中に誘導したいホームページのURLを示す電子透かしを埋め込み、その画像をWebカメラやiアプリ対応カメラ付き携帯電話で読み取るだけで、指定されたホームページ等に自動的にナビゲートする新しいサービスプラットフォーム。
埋め込んだ電子透かしを読み取るソフトとしては、今回新たにWebカメラを接続したPC上で、Webカメラを対象画像へ向けるだけで自動的に読み取りができる『スカッシュリーダ:Active-X版』と、カメラ付き携帯電話で対象画像を撮影するだけで読み取りができる『スカッシュリーダ:iアプリ版』を開発、PCとカメラ付き携帯電話からのインターネットへのアクセスのサポートを可能とした。
現在、多くのポスターやパンフレット・雑誌・会社案内などにはURLが記載され、紙面に載せることのできない詳細情報や最新情報、関連するサービスがインターネット上で提供されているが、印刷物を見ながらのURL入力は面倒であったり、同一紙面に複数の情報を紹介する場合にトップページのURLだけが記載されることが多く、情報が探しにくいなどの課題解決の必要性が『サイバースカッシュ』開発の背景にあったという。
『サイバースカッシュ』では、紙面上のいろいろな画像から直接目的とする情報にリンクさせることができるため、ユーザは画像を読み取るだけで手軽に目的の情報にたどり着くことができる。また、離れたところにあるポスターや看板などからも、カメラ付き携帯電話で撮影するだけで、関連する情報を取り出すことが可能になるという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」