オランダのTwente大学は、欧州最大のユニークな大学内無線LAN(ホットスポット)サービスを開始した。
このホットスポットは、Cisco Aironet 1200 シリーズのアクセスポイント650台を使って、346エーカーの敷地をカバーし、学生6千人と2千5百人のスタッフのネット利用をサポートする。IBMおよびCisco Systemsの支援を得て構築したこのネットワークでは、802.1x規格をベースにしたセキュリティ機能が導入されている。
ネットワークの大半は802.11b規格のものだが、一部ではより高速な54Mbpsの新規格802.11aが使われている。
「54Mbpsのシステムは、インダストリアル・デザインコースの一部として導入されている」と、Twente大学の代表者Wiebe van der Veen。「一年生は、高速な無線接続機能のついたラップトップPCを持っており、重いCAD用ソフトウェアを走らせたり、サイズの大きな画像データをやりとりしたりできる」(Wiebe van der Veen)
もうひとつの54Mbps規格である802.11gのほうも、今後導入する予定である、とWiebe van der Veenは付け加えた。
この無線LAN導入プログラムは、同大学のWireless Campusプロジェクトの一環として、2年前に始められた。このプロジェクトでは、Wireless Application Protocol(WAP)やGeneral Packet Radio Service(GPRS)も使われており、将来は無線ネットワークの容量を飛躍的に増大させる新規格Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)も導入する予定だという。
「昨年11月にコンピューターセンターが火事になり、ネットワークサーバーが全部消失したことを除けば、このプロジェクトは概ね順調に進んでいる。また、一部で実験への干渉が起こったという報告を得ているが、それ以外は大きな問題も起きていない」とWiebe van der Veen。
「学生・スタッフともに、この無線インフラを積極的に活用している。教え方にも自由度が増し、高校で新しい学習スタイルを経験してきた新入生にも役立っている。古典的とも言える知識の画一的な教え方は、今では誰も行っていない。」(Wiebe van der Veen)
Twente大学はオランダで最もインターネットのヘビーユーザーが多い大学の1つで、「Hackers at Large」と呼ばれるハッカーのカンファレンスを主催している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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