Apple Computerは米国時間4月15日、無線LAN規格802.11gに対応したAirPort Extreme製品を2003年第1四半期に15万台以上販売したと発表した。同社が展開している802.11g戦略の出足は好調だと強調している。
802.11gは現在普及している802.11bの後継規格。802.11b対応製品ではデータ伝送速度が11Mbpsであるのに対し、802.11g対応製品では最大54Mbpsと約5倍の速度になる。
Appleハードウェア製品マーケティング部門でバイスプレジデントを務めるGreg Joswiakは、「802.11g技術が勝ち組となるのは分かっていた」と語る。「802.11gは802.11bと比べて伝送速度が5倍以上のうえ、すでに普及しているWi-Fi(802.11b)対応製品などとも互換性がある。勝利の方程式が整っていたようなものだ」(Joswiak)
15万台というAirPort Extremeの販売実績は、2003年第1四半期(1月〜3月)全体のものである。しかし、同製品系列は1月の最終週から販売が開始されたため、実際には2カ月弱で今回の好成績を達成したことになる。
「Appleの今回の販売実績は非常に素晴らしいが、実はそれほど驚くことでもない」と米NPD Techworldアナリスト、Stephen Bakerは述べた。
「我々の調査では、ネットワーク機器を購入する際にユーザーが重視するのは価格ではなく最新技術だ、という結果が出ている。さらに、Appleユーザーは最新技術に対して最も敏感な傾向がある」(Baker)
無線LAN製品は、小売部門最大手の米Linksysが平均小売価格141ドル、米D-Linkが同142ドルで提供している。これに対し、AirPort Extreme製品の価格は平均小売価格はおよそ250ドル。つまり、AirPort Extreme購入者のほとんどが2機種あるうちで値段の高いほうを選んだことを示す。「売上データをみると、56kbpsモデムなしの199ドルのほうは全く売れていないようだ」とBakerは付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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