Cisco Systemsは米国時間4月14日、ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)の新規格に対応したルータ、7200と7400シリーズを発表した。
今回発表した製品で採用している規格はInternet Small Computer Systems Interface(iSCSI)とFibre Channel over IP(FCIP)。ともに、ウェブを利用して、大規模ネットワークの接続を可能にする。大規模ネットワークのデータ転送には通常光ファイバー接続が利用されるが、ケーブルの構築やリースに高額な費用がかかる。
「多くの企業がこういったネットワークを構築したいと考えているが、光ファイバーを使うのはあまりに高額だ」(Ciscoのバイスプレジデント、Soni Jiandani)
iSCSI規格は、ハードドライブをパソコンに接続する規格として広く利用されているSCSIから発展したもの。Ethernetネットワークやインターネットを利用して、SANを構築できる。
調査会社の米IDCは、iSCSI対応製品が普及すると予測している。2005年にはストレージネットワーキング製品のうち約17%にiSCSI対応製品が利用されるようになるというのだ。
FCIPは、光ファイバーケーブルでやりとりするデータを、必要に応じてインターネット経由で転送する。光ファイバーケーブルはデータセンターへの接続方法として一般的な手段だが、ケーブル長が約30マイル(約48キロ)と短い。FCIPはさらに約1000マイル(約1609キロ)遠くまでデータ転送が可能だ。
なお、7200と7400シリーズはすでに出荷を開始している。価格は7200シリーズが1万ドル、7400シリーズが1万2000ドル。またCiscoは、同社のSN 5482-2 Storage RouterにもiSCSIとFCIPサポート機能を追加する。
Ciscoが新製品でターゲットとする顧客は、主に金融機関だ。金融機関は現在、機密情報を保管するためにバックアップデータセンターを構築する必要に迫られているためである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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