最初はトラフィックの洪水、次はハッキング攻撃に見舞われたカタールの衛星放送局Al-Jazeeraのウェブサイトが、今度はサーバのサポートを失ってしまった。同サイトにサービスを提供していた米Akamai Technologiesが、突然契約を打ち切ったためだ。
Akamaiは声明で次のように述べている。「Akamaiは今週、Al-Jazeeraがウェブサイト運営で抱えている問題を理解するため、短期間同局に協力した。だが、結局Al-Jazeeraとの契約関係を継続しないことになった。今後はサービス提供も行わない方針だ」。Akamaiは全世界で1万3000台以上のサーバを抱え、顧客企業のデータを保管している。
Akamaiのこの決定が、Al-Jazeeraのアラビア語版と英語版のサイトに対し、どのような影響を与えるかは不明。同局が新設した英語版サイトは今週一時的にダウンしたが、4日金曜日朝には復旧しアクセス可能になっていた。
Al-Jazeeraによるイラク戦争の報道は議論を巻き起こしている。偏った報道だと批判する人もいれば、異なる情報源からの報道だとして歓迎する人もいる。
Al-Jazeeraは各サイトへの広告掲載も断られており、八方ふさがりの状況にある。米AOL(America Online)は、ABC News.comやCNN.comなどコンテンツパートナーのライバルの広告は掲載しない方針のため、同局の広告を受け付けていない。また、先月国防省がイラクの捕虜となり死亡した米国兵士たちの姿を報道したアルジャジーラを批判した直後、ニューヨーク証券取引所とナスダックは同局の財政問題記者を締め出した。
なお、Akamaiの共同設立者で最高技術責任者(CTO)だったDaniel Lewinは、2001年9月11日の同時多発テロ事件でハイジャックされた飛行機に乗っていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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