NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、ソニーコミュニケーションネットワーク、ニフティ、日本電気、松下電器産業の4社とともに共同で実施したVoIP相互通話共同実証実験の結果を発表した。
同実証実験では、参加企業が運営する5つのISP(OCN、@nifty、So-net、BIGLOBE、Panasonic hi-ho)のADSL会員向けに、NTT ComのVoIP基盤ネットワーク上でのISP間相互通話の品質面および運用面の検証を行ったもの。各ISPは3月1日より本格サービスに移行している。
IP電話試験サービスに参加した約4万人のモニターにアンケート調査を行い、そのうち約1万人からIP電話サービスに対する評価結果を取得した。それによると、音声品質については、半分以上が「一般電話並かそれ以上の品質」と評価した。トラフィック動向については、「通話時間が増加した」と答えたユーザーが約40%、「通話時間が2倍以上に増えた」と答えたユーザーが10%以上あった。ただし、今回の試験サービスでは一般電話向けの通話も含め全て無料だった。
今後の利用については、70%以上が「本格サービス後も利用したい」と答えている。利用したい主な理由は、「一般電話への通話料金の安さ」(92.4%)、「IP電話同士の無料通話範囲の広さ」(67.6%)と答えたユーザーが多かったという。NTT Comでは、「大手ISP間での無料通話が可能なNTT Com VoIP基盤ネットワークが高く評価された結果」とみているようである。
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