フィンランドのNokiaは現地時間1月14日、携帯電話向けJava対応アプリケーション開発ツールキットのLinuxバージョン「Nokia Developer's Suite for J2ME, Version 1.1」を発表した。
Nokiaは米Sun MicrosystemsのJava技術を同社携帯電話機に多く利用しているが、これまで、Java対応アプリケーションの開発はWindows環境が一般的だった。今回発表したLinuxバージョンの開発ツールキットは、Nokiaのホームページ(http://www.forum.nokia.com/main/1,35452,030,00.html)で無料配布する(Windowsバージョンも無料で入手可能)。
Linuxバージョンを発表したことについて、Nokia開発ツール部門マーケティング・マネージャーのLetitia Andrewsは、「開発者の要望に応えた結果だ。また、Linuxが現在最も開発者に注目されているオペレーティングシステムだということを、いくつかの市場調査が示している」と述べた。ちなみにIT開発市場の調査を手がけるEvans Dataによると、世界の無線機器向けソフトウエア開発者の12%が、主にLinux環境でプログラムを記述しているという。
開発者は、LinuxバージョンのJava対応開発ツールキットを使って、MIDP(Mobile Information Device Profile)version1に準拠したJavaアプリケーションを開発できる。Andrewsによると、同ツールキットで先頃完成したMIDP version2.0への対応も予定しているという。しかし、対応時期については明らかにしていない。
なお、Nokia Developer's Suite for J2ME, Version 1.1はLinuxのRed Hat 7.2と組み合わせた動作について確認済みである。
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