米Avaya、米Proxim、米Motorolaの3社は米国時間1月14日、携帯電話ネットワークとWi-Fi無線LANを利用できるモバイル機器の共同開発について明らかにした。
3社が共同開発するモバイル機器は、無線LAN規格IEEE 802.11b(Wi-Fi)と携帯電話ネットワークの両方に対応したデュアルモードのMotorola製携帯電話機、Avayaの電話ネットワーク装置とネットワーク管理ソフトウェア、Proximの新型Wi-Fiアクセスポイントで構成する。プロトタイプの試験運用は2003年後半を予定している。一般向けの提供は約1年〜1年半後になる見込み。なお、価格は未定である。
Wi-Fi無線ネットワークは半径約91メートルの範囲から、通信速度11Mbpsでファイル転送が可能。一方、携帯電話ネットワークは広範な地域をカバーするが、データ通信速度は56kbps以下である。
3社によるモバイル機器は当初、北米、アジア、欧州地域の企業をターゲットとするが、その後対象を拡大する。Motorolaビジネス開発担当上級ディレクターのボー・ピスキールは、「公共のホットスポット、私設のホットスポット、企業ネットワークなど、さまざまな場所での接続を視野に入れている」と意欲を見せている。
しかしこの共同プロジェクトについては業界関係者の間で「まだ技術的問題が立ちはだかっている」とするの意見もある。たとえばMotorolaは、Wi-Fiネットワーク利用に耐えうるバッテリー寿命を持つ電話機を開発する必要がある。またProximは、現在家庭や企業が導入している多数のアクセスポイントとは異なる電波性能とトラフィック管理機能を備えた、新たなアクセスポイントを提供しなければならない。こうしたアクセスポイントは複雑なため、一部はコンピューターネットワークの助けを借りる必要があるという。
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