インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)大手のインターネットイニシアティブ(IIJ)と電力会社10社などが出資する通信事業者パワードコムは2002年12月24日、両社の事業統合に向けた具体策の策定期限を変更した。これまで2002年12月末としていた期限を2003年3月末に延期した。
交渉期限を再設定し、その中で「できるだけ早い時期の正式合意を目指して更に協議を進める」(両社)とする。
IIJとパワードコムは7月18日に、両社が事業統合の検討を始めると発表。「電力会社系パワードコムのバックボーンやネットワークの強みとIIJが持つ技術力を合わせ,通信業界におけるイニシアティブの確立を目指す」(両社)と説明していた。
このとき両社が示していた検討の方向性とは、(1)「経営資源を一元的に活用することにより最大のシナジー効果をもたらす経営体制を目指す」、(2)「具体策の成案策定を2002年12月末を目標とし、そのための作業を早急に進める」だった。
パワードコムはこの11月19日に東京電力系の東京通信ネットワーク(TTNet)との合併を正式発表、2003年4月1日を合併期日とする合併契約書をTTNetと締結した。
一方のIIJはグループに、トヨタ自動車やソニーなどと共同で設立した通信事業者「クロスウェイブコミュニケーションズ」(CWC)を持つ。このためIIJとパワードコムの事業統合には課題が山積み、と指摘されていた。
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