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CTIA Wireless 2006開幕直前情報--今年の焦点はこれだ

2006/04/04 11:07
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 携帯無線分野の次に向けた準備を進める携帯通信事業者やベンダー各社が、今週ネバダ州ラスベガスに集結し、メディアやエンターテイメント大手各社と相まみえることになっている。

 このCTIA Wireless 2006トレードショーは、携帯無線関連では米国最大のイベントで、約4万人の参加者が集まると見られている。会場では、各種の講演が予定され、Sprint NextelやVerizon Wireless、Cingular Wireless、T-Mobileといった大手携帯電話会社の製品が展示されることになっている。講演者や出展者のなかには、Nortel NetworksやSiemensなどの携帯関連機器ベンダー、MotorolaやNokiaなどの携帯電話機メーカー、そしてAOL、CBS、Disney、ESPN、HBO、MTV、Yahooなどのメディア/エンターテイメント企業も含まれている。

 サービスやハードウェア、コンテンツ関連の各社がこれだけ集まるのは、携帯電話機に次々と新機能が搭載されつつある事実を反映している。最新の携帯電話は電話機としてだけでなく、小型テレビ、MP3ミュージックプレイヤー、カメラ、さらにはインターネットへのゲートウェイの役割まで果たすようになっている。携帯電話事業者や電話機メーカー各社とメディア/エンターテイメント企業各社との間では、小型画面やモバイル環境に対応したコンテンツの導入に向け、すでに協力が進められている。

 携帯テレビから完全なオンラインアクセスまで、次世代のモバイルワイヤレス機能やサービスはすでに大半の部分が固まっている。同業界は次に、これらすべての新サービスやアプリケーションを一般向けに提供する方法を考え出さなくてはならない。

新サービスの実現加速をめざす

 今年のCTIAでは、現在の携帯電話ネットワークが今後進んでいく方向を真っ先に議論する必要がある。ネットワークに大量のインタラクティブコンテンツが流れるようになると、高速ダウンロードが必須になってくる。

 ネットワークの高速化実現に関しては、いくつかの技術のなかからの選択が可能だ。まず、Wi-Fiワイヤレスサービスよりカバーする範囲の広いWiMAXや、次世代携帯電話技術などが考えられる。また、テレビの生放送専用の「オーバーレイ」ネットワークを用意する携帯放送技術も、QualcommやCrown Castleの各子会社で開発が進んでいる。

 同業界では、ESPNやWalt Disney CompanyのDisney Mobileなど、ますます多くの仮想移動体サービス事業者(MVNO)の影響も議論されるだろう。Disney Mobileでは、CTIA開催中にサービスを立ち上げることになっている。

 電話会社各社は携帯電話ネットワークの増強に数十億ドルを投じてきたが、それでもまだ限られたデータ転送容量しか提供できていない。たとえば、今日の3Gワイヤレスネットワークのデータ転送能力は1ユーザーあたり400〜700kbpsで、有線のブロードバンド回線に取って代わるには不十分だ。

 12月に認可された新しいモバイル用標準である「WiMAX」(「IEEE 802.11e」)は、高速なデータ転送速度を実現し、伝送距離も長いため、将来有望な次世代無線技術と見られている。この技術の最高データ転送速度は約20Mbpsだが、それに対して平均的なユーザーのデータ転送速度は1〜4Mbpsだ。またWiMAXの伝送距離は人口密集地で数十メートル、郊外で約1〜3キロとなっている。

WiMAXとの組み合わせ

 転送距離はWiMAXよりセル方式のほうがやや長いが、携帯通信事業者はネットワーク補強技術を利用して、モバイルウェブアクセスや電子メールといったデータアプリケーション向けの転送容量を増やせるとWiMAXの支持者らは考えている。さらに、人口密集地ではWiMAXを提供し、郊外の顧客向けには転送距離の長いセル方式を使うといった使い分けも考えられる。

 IntelとMotorolaは、WiMAX技術対応製品を共同で開発してきた。Intelはすでに、2007年からノートPCにWiMAXチップを搭載するための作業に着手している。IntelはCentrinoプラットフォームでWi-Fiを主流技術にしたが、それと同じようにこの新しい取り組みがWiMAXを主流にするとみられている。なお、MotorolaとSamsungは、CTIA開催中に「WiBro」と呼ばれる韓国版WiMAXのデモも行うと見られている。

 WiMAX以外にも、次世代モバイルブロードバンド技術として期待されているものはある。Flarion Technologiesを昨年買収したQualcommも、自社のFlash OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術の採用を予定している。Flash OFDMとは、異なる周波数で複数の信号を送ることにより帯域幅を最大限に活用するための変調技術を指す。同社は、Flarionの技術を携帯電話のチップに集積するという自社の計画をCTIAで明らかにする見通しだ。

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