モトローラがUSB OTGを採用、普及加速へ

 新たな接続インターフェースUSB On-the-Go(OTG)が、有線接続技術の標準となりつつある。その勢いはTransDimensionがMotorolaとライセンス契約を結んだことでさらに加速しそうだ。

 TransDimensionとMotorolaが契約の締結を明らかにしたのは米国時間2月18日。TransDimensionはすでにQualcomm、ATI Technologiesとも同様の契約を結んでいる。

 USBは1998年にIntelがチップセットに組み込んだ頃から、幅広く使用されるようになり、既に13億台以上の対応デバイスが市場に出回っている。USB OTGはUSBの追加仕様で、USB2.0と互換性を持つ。このためポータブルデバイスをパソコンや周辺機器のUSBポートに接続できる。何より、パソコンを介することなく、USB OTGに準拠するポータブルデバイス間でデータのやり取りを行えるのが大きな特徴だ。

 TransDimensionは、パソコンとその周辺機器でUSBが浸透したように、USB OTGがモバイル機器で普及することを期待している。このため、同社はポータブルデバイスのチップセットメーカーとのライセンス契約に取り組んでいる。

 TransDimensionのマーケティング部門バイスプレジデントのDavid Murrayは、Motrolaとの契約について、期間や金額などは明らかにしなかったものの「非常に広範囲に及ぶものだ」と述べた。「USB OTGを組み込んだMotorolaの最初のデバイスは、2003年第4四半期か2004年第1四半期に市場に登場する見込みだ」(Murray)

 USB OTGにとって、BluetoothやWi-Fiなどが手ごわい競争相手となる。しかもこれらの技術はワイヤレスという利点を備えている。しかしUSB OTGは消費電力が少なく、開発者にとってもコストが低いため、今のところこれらのライバルを上回る規模で採用されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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