Googleは米国時間10月11日、「Atlantic Wind Connection」プロジェクトへの投資を発表した。同プロジェクトは、洋上風力発電タービンと米東海岸沿岸に並ぶ施設を結ぶ、長さ350マイル(約563km)の送電バックボーンを建設する取り組みである。
Googleが「クリーンエネルギーのためのスーパーハイウェイ」と呼ぶ水中ケーブルは、洋上にある複数の風力発電施設を米国の送電網につなぐことを目的に設計されている。風力発電施設は、バックボーンプロジェクトには含まれないが、強い風を受けることができ、また、海岸からは見えないようにするため、10〜15マイル(約16〜24km)の洋上に配置される予定である。The New York Timesの記事によると、バックボーンプロジェクトの建設費は50億ドルと見込まれているという。
Googleは、「同プロジェクトは、強力で安全な送電系統を配備することにより、洋上風力の拡大に対する大きな障害物を取り除く。この業界は大きな可能性を秘めているにもかかわらず、米連邦政府による初めてのリース契約が先週署名されたばかりで、米国内で運用されているプロジェクトはまだ存在しない」と述べた。
バックボーンには、190万世帯分に相当する6000メガワットの電力を供給する能力があると、GoogleはAtlantic Wind Connectionに関する発表の中で述べた。Googleは、研究活動に対する資金提供、家庭用エネルギー使用量モニターの提供、スマートグリッド技術の推進など、多くのエネルギープロジェクトに積極的に関与している。
同プロジェクトを運用するのは、独立系送電線開発企業のTrans-Electである。Google、再生エネルギーに投資するGood Energies、および日本の丸紅が、これに資金を提供する。
Googleは、同プロジェクトに開発段階における資金の37.5%を提供しており、その資金は、認可の取得と初期建設に使用される予定である。しかし、この第1ラウンドの資金は、最終的に必要な資金のほんの一部にしかすぎないとGoogleは述べた。
Trans-Electは、2013年に建設を開始したいと述べ、2016年には最初の接続が完成し、プロジェクトの完了は早くても2021年となる予定であると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス