Googleは、BlindTypeという新興企業を買収した。BlindTypeは、「Android」や「iOS」搭載の携帯端末における入力操作を劇的に改善することを目的とする企業である。
BlindTypeは米国時間10月1日、ブログで、「Googleに加わることになり、わくわくしている。目に前に広がるモバイル革新の大きな可能性を楽しみにしている」と発表した。同社はソフトウェアをまだリリースしていないが、7月のあるレビューの評価は高かった。
携帯端末における入力操作は、「iPhone」の機能的なタッチスクリーンキーボード、Androidの適度に先進的な単語予測システム、キーボード上に指を滑らせながら文字を入力するSwypeの技術によって大きく変化した。しかし、ブラインドタッチができる人もキーを1つ1つ探しながら打っている人も知っているように、携帯端末での入力はわずらわしく、入力ミスが生じやすい。
BlindTypeは、ユーザーが実際に入力した文字から、ユーザーが入力しようとしていた文字を推測するよりよい手法を考案したと考えている。「BlindTypeは、革新的なシステムで(中略)、ほとんど画面を見ずに入力したかなりでたらめな文字の並びに対応する(中略)。ユーザーが『認識する』キーボードの配置と入力スタイルに合わせて常に調整する」
YouTubeにある同社のデモには感心させられるだろう。しかし、Androidの予測システムとは異なり、BlindTypeは、入力し終えた単語のマッチングしかできないようだ。例えば、「vskjieyh」を「ballpark」に、「vqsyrudik」を「beautiful」に変換するが、あくまでも単語全体を入力する必要がある。
BlindTypeのFAQによると、この技術はどんな言語にも対応するという。この技術を、Googleの検索エンジンの事業で蓄積した、各言語の綴り修正用データと組み合わせれば、優れた結果が得られるかもしれない。
買収条件は公表されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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