紛失した「iPhone 4」の試作機が売却された問題をめぐる警察の捜査はこの数カ月、新たな動きが報じられることがほとんど無かったが、状況は変わるかもしれない。
カリフォルニア州サンマテオ郡のStephen Wagstaffe次席検事は米国時間9月20日、警察がこの窃盗事件の捜査をまもなく終了し、数週間以内に最終報告を提出する見通しであると米CNETに対して述べた。Wagstaffe次席検事はその報告を検討し、刑事訴訟を起こすかどうか判断するという。
Wagstaffe次席検事によると、警察は捜査の一環として、「多くのApple従業員」とこの件に関係する人々から事情を聴き、その中には最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏も含まれていたという。Appleの広報担当者はコメントを拒否している。
この事件は、Appleの従業員が紛失した次世代iPhoneの試作機を学生のBrian Hoganさんが拾い、Gizmodoに売却したことから始まっている。Gizmodoの編集者であるJason Chen氏の自宅が家宅捜索され、結果的にChen氏と親会社のGawker Mediaは同端末の入手に関係する情報を自発的に提供した。しかし、GizmodoもHoganさんの弁護士も本件の違法性を否定している。
1872年までさかのぼって、カリフォルニア州法では、遺失物を発見し、その所有者であると思われる者を知りながら、「その物品を私用のために着服した」者は誰であれ、窃盗罪を犯したことになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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