Appleは、スウェーデンのマルメを拠点とするPolar Roseを買収した模様だ。Polar Roseは、顔認識を専門とする企業で、Appleの現在および将来の製品ラインに統合できる可能性のある製品をいくつか提供している。
Appleの広報担当者であるKristin Huguet氏は、Polar Roseについて問い合わせた米CNETに対し、「Appleは小規模な技術企業をときどき買収するが、一般的にその目的や計画についてはコメントしない」と述べ、広く報じられている今回の買収についてほぼ認めた。
Polar Roseは米国時間9月6日に、同社技術のライセンスに関心を寄せる複数の大企業が存在することを理由に、提供していた顔タギングの無料サービスを停止した。Polar Roseのソリューション担当ディレクターを務めるThijs Stalenhoef氏は、同社のウェブサイトに、企業からの関心が高まっているために「われわれの無料サービスがなおざりになっている」と記した。
「われわれの技術を将来、われわれのライセンスを利用する企業の製品の中で再び目にすることになるだろう」とStalenhoef氏は記している。
Polar Roseは、顔認識を任意のサービスに追加するためのサーバ側のソリューションである「FaceCloud」など、いくつかの顔認識技術を開発している。「FaceLib」は、「iPhone」および「Android」プラットフォーム向けの同社のモバイルソリューション、「FaceCore」は、コマンドラインツール、「Recognizr」は、顔認識と拡張現実(Augmented Reality)を組み合わせたツールである。
Appleは、「Aperture」や「iPhoto」といった顔認識を利用する製品をすでにいくつか提供している。Polar Roseの技術がこれらの製品に適用可能であることは容易に見てとれる。Appleは、Polar Roseの技術により、iPhone、「iPod touch」、およびインターネットサービス「MobileMe」に顔認識機能を統合することもできるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス