Googleは米国時間8月25日、「Gmail」アカウントから任意の通常の電話番号に音声通話をかける機能をローンチした。米CNETは24日に、この機能がテスト中であることを報じた。これは、Gmailに「Google Voice」技術を組み合わせたものであり、ユーザーはコンピュータから通話を発信したり、Google Voice番号にかかってきた通話を受信したりすることができる。
Gmailユーザーは、Google VoiceアカウントをGmailアカウントとリンクさせて、Gmailの受信箱を電話回線のように扱うことができる。Google Voiceアカウントがなくてもサービスを利用できるが、国際通話はGoogle Voiceアカウントに課金される。
米国およびカナダの電話番号への通話は無料で、フランスや英国など一部の他の国々への通話は1分あたり2セントとなる予定である。同サービスは25日に、米国のGmailユーザー向けに提供開始され、その後米国外にも提供される予定だが、提供予定日は未定である。
Googleはこの機能を発表するブログ投稿で、米国とカナダにおける無料通話の提供を2010年末までとしている。Googleのリアルタイム通信担当製品マネージャーを務めるCraig Walker氏は、同社は2010年以降に通話料を上げる計画はないと述べたが、国際通話によって米国とカナダでの通話を無料にするだけの利益が上げられるかどうかについては今後の動向を見守る必要がある。米国外の携帯電話への通話料金は、国によってはもう少し高くなる予定である。
「Google Apps」の顧客には、まだこの機能は提供されておらず、電話料金を削減したいと考える一部の小規模企業の顧客は残念に感じているにちがいない。しかし、Googleは、この技術の企業向けバージョンの提供計画については、態度を明らかにしておらず、現時点では準備が整っていないが、そのようなサービスの提供に関心はあると述べている。
このサービスのターゲットは明らかにSkypeである。Skypeは、世界で最も著名なVoIPプロバイダーで、月あたり1億2400万人のアクティブユーザー数を誇っている。
しかし、現在のところ、Googleにはこのサービスを携帯端末向けに提供する計画はなく、それが、Skypeやその他のVoIP企業の優位点である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」