Sanford C. Bernsteinの著名な金融アナリストToni Sacconaghi氏は米国時間8月12日、約460億ドルの巨額な保有現金の一部を株主に還元するべきだとするApple取締役会宛の書簡を公開した。同氏は保有現金の一部を株主に配当として還元するか、株式の買い戻しによって株価の押し上げを図るなどするように推している。
「株主と話す中で最もよく聞いた不満(これは今や憤慨に近い感情になっている)は、増加しているAppleの現金残高と、それを株主に還元したり将来の利用計画を議論したりすることに対する消極性に端を発している」「現金の利用計画とその理由が分かる長期のロードマップを株主と共有するとともに、現金を還元することを検討するようお願いしたい」と書簡には書かれている。
Appleはこの件についてコメントを控えているが、最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏は2月の株主総会で保有現金について問われ、次のようにこたえている。
「現金があることによってわれわれは途方もない安定と柔軟性を手にすることができる。リスクを冒して空中にジャンプしなければならないとき、着地するところに地面がちゃんとあることが分かっているのは大きい」「どのような機会が間近に迫っているか分からないので、われわれは財務的には安全な運営を心がけている・・・何かを買収する必要性に迫られたとき、お金を借りるのではなく小切手を切ることができるのは幸運だ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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