YouTubeがRumblefishと交わした新しい契約により、アップロードした動画に音楽を加えたいと考えるYouTubeユーザーは、特定の楽曲のライフタイムライセンスを購入できるようになった。
米国時間6月29日に発表されたRumblefishの新しい音楽プログラム「FriendlyMusic」は、著作権処理済みの楽曲からなるカタログを提供する。YouTubeで動画を作成するユーザーは1曲1.99ドルでそれらの楽曲を購入し、合法的に編集して動画に挿入し、その動画をオンラインに投稿することができる。YouTubeのブログによると、この新しい機能は、これまで著作権で保護された楽曲を許可なく使用したために動画をブロックされたことのあるユーザーに対するYouTubeによる解決策であるという。
今回の新しい提携により、YouTubeを所有するGoogleとRumblefishは、YouTubeの動画作成者がライセンス保護された音楽を使用できるようにするための新しいサービスを計画しているという報道を正式に認める形になった。FriendlyMusicは、YouTubeのAudioSwapサイトを介してユーザーがRumblefishから楽曲を取得できるという、両社のこれまでの契約を拡張したものでもある。
FriendlyMusicから楽曲を取得するにはまず、欲しい楽曲をカタログで検索または参照する。一覧では、すべての楽曲の全トラックを試聴することができる。最後に欲しい楽曲をダウンロードし、購入する。1.99ドルで、その楽曲のライフタイムライセンスを正式に取得することができ、自分が作成する任意のYouTube動画で恒久的に使用することができる。
YouTubeのブログでは、FriendlyMusicに存在する楽曲の多くが、引き続きAudioSwapを介して無料で提供されると明記されている。しかし、同社は今回の新しい機能は、楽曲が動画で直接的に使用し編集するためにあらかじめ処理済みであるという保証を提供するものであると述べている。
この機能は、他のどこかで購入した楽曲を使用する場合と何が違うのだろうか? YouTubeは、音楽ダウンロード権はサウンドトラック権とは異なり、他のどこかでダウンロードした楽曲は、動画のサウンドトラックでの使用に対し、ライセンス許可されていないかもしれないと説明する。FriendlyMusicは、楽曲を購入したユーザーに対し、その楽曲のMP3版と、それを任意の標準動画編集ソフトウェアを用いて動画に追加するライセンスを提供する。
YouTubeの音楽提携部門を率いるGlenn Brown氏は声明で、「音楽ライセンスがユーザーフレンドリーであることはめったにない」と述べた。「しかし、FriendlyMusic.comは、それを変えるための大きな第一歩である」(Brown氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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