カスペルスキーは6月4日、5月の「マルウェアマンスリーレポート」を発表した。ユーザーのPC上で検知されたマルウェアと、ネット上でのマルウェアの2種類のランキングを公開している。
ユーザーのPC上で検知されたマルウェアのランキングでは、新たなマルウェアが5種類、20位以内にランクインした。これらはすべてInternet Explorerの解放済みメモリを使用する脆弱性に関連するものとなっている。また、オンラインゲームにアカウントを持つユーザーの個人情報を盗むことを目的とした「Trojan-GameThief.Win32.Magania.dbtv」が16位にランクインした。「CABALONLINE」「Metin2」「Mu Online」、Nexonのゲームユーザーが、これによる被害に遭っているという。
ネット上でのマルウェアのランキングでは、4月から順位が大きく変わっている。1位の「Trojan-Clicker.JS.Iframe.bb」はトロイの木馬で、40万のウェブページが感染している。また、偽のウイルス対策プログラムの配布元となっているウェブページにユーザーを誘導するリダイレクタである「Trojan.JS.Redirector.cq」が3位となっている。脆弱性を悪用するエクスプロイトは20位以内に7種類がランクインしており、このうち3種類がJavaプラットフォームを狙うものであった。さらにエクスプロイトの多くが正規のウェブサイトを改竄するものや、悪意あるサイトにリダイレクトするものとなっている。
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