RoxioやCinemaNowを運営するSonic Solutionsが、ビデオコーデックを専門とする企業DivXを買収する計画であることを明らかにした。
Sonic Solutionsは、DivXに対し1株あたり9.38ドルを支払う予定だと述べた。買収金額はおよそ3億ドルとなる。まだ株主らの承認を得ていないが、2010年9月までに買収が完了する見通しである。
DivXは、PC、テレビ、携帯端末など、3億台以上もの機器に対し、コンテンツ再生を可能とするデジタルビデオ技術を提供およびライセンスしている。Sonicの幹部らは、DivXを所有することで、より多くの電子機器にビデオコンテンツを提供するという同社の目標を推進することになると述べている。
Sonic Solutionsの戦略担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるMark Ely氏は、「DivXは、非常に多くの消費者向け電子機器に利用されている。DivXとの統合により、さらに多くの家庭にわれわれのコンテンツを届ける手段が得られる」と述べた。
Sonicは2009年、小売業者Best Buyにビデオコンテンツ配信ネットワークを提供する契約を締結した。その目的は、Best Buyが販売するインターネット接続機能のついたすべての消費者向け電子機器に、Sonicの映画ダウンロードサービスであるCinemaNowへのアクセスを提供することである。
Sonicは、DivXのブランド認知度を高めたいと考えている。Ely氏は、「われわれの期待どおりに物事が進行すれば、DivXの名前が、プレミアムコンテンツ配信に関連するブランドとして広く認知されるようになるだろう」と述べた。「われわれの目標は、欧州やアジアと同様に、米国においてもDivXを、著名なブランドフォーマットにすることである」(Ely氏)
DivXの最高経営責任者(CEO)であるKevin Hell氏、最高財務責任者(CFO)であるDan Halvorson氏、ビジネスおよび法務担当エグゼクティブバイスプレジデントであるDavid Richter氏は、移行期間の間はそれぞれの職を継続するが、9月に買収が完了した後には退職する予定である。Sonicの現経営陣が、統合後の企業を率いる。ただし、DivXの株主らは同社株の約35%を所有することになる予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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