報道によると、Googleは、2009年後半に発生した同社ネットワークに対する攻撃に関連したセキュリティ上の懸念から、MicrosoftのWindows OSの社内利用を中止したという。
Googleは、同社の新入社員に対し、Windows PCの支給を依頼することはもはやできず、代わりにMacまたはLinuxシステムという選択肢が与えられることを伝え始めた、とFinancial Timesが米国時間5月31日に報じた。Googleは長い間、社員が希望するOSを作業用に提供してきたが、それももう終わりとなる。これは、Windowsと「Internet Explorer(IE)6」に対する攻撃を受けたことが理由で、この攻撃は、Googleの知的財産(ソースコードと考えられている)が盗み出されるという結果を2009年後半に招いている。
今回のような影響が出ることは2010年に入ってうわさされていたが、米CNETでは当時、確認が取れなかった。Microsoftは、Google社内でこれまで決して人気があったとはいえない。しかし、エンジニア中心のGoogleの社風、そして、自社ソフトを多様なシステムでテストする必要性は、通常、少なくとも一部のGoogle社員が同環境を好んでいたことを示す。一部のGoogle社員はWindows機を依然使うことができるが、その場合には特別な許可が必要になる、とFinancial Timesは伝えている。
Googleは2010年後半には「Chrome OS」システムへと社内的に向かう予定だ、とGoogle最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は4月、クラウドコンピューティングに関する同社セミナーに出席した最高情報責任者(CIO)らに語った。ブラウザベースOSは別のOSに比べて「本質的に安全」と同氏はこのイベントで述べていた。
Googleは「具体的な経営上の問題」についてコメントすることを拒否した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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