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“ポッキー”でLOOPやIF関数を学ぶ、「GLICODE」の授業展開

2017/01/11 07:00
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 平成30年度告示予定の学習指導要領では、小学校において「プログラミング教育」が必修となる見込みである。このプログラミング教育に関する議論の中で文部科学省は、「急速な技術革新の中でプログラミングや情報技術の在り方がどのように変化していっても、普遍的に求められる力」として、「プログラミング的思考」という考え方を挙げている。プログラミング的思考の教育については、全国各地でさまざまな講演会や研究会、ワークショップが開催されているが、誰が、どの教科で、どのようなプログラミング環境で実施するかなど、議論は尽きない。

 一方、総務省は「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業において、「プログラミング教育の低コストかつ効果的な実施手法や指導者の育成等を、クラウドを活用しつつ実証し、全国に普及させる」ために、全国の11の事業を選定した。その1つが、江崎グリコが開発したモバイルアプリケーション「GLICODE(グリコード)」である。

 グリコ―ドは、ポッキーやビスコなど江崎グリコのお菓子を用いて、「お菓子をルールに従って並べるだけで、誰でも手軽に、遊びながらプログラミングの基礎的な考え方を学習」できるというものだ。AndroidアプリとiOSアプリが提供されている。

 2016年11月11日、江崎グリコが定めた「ポッキー&プリッツの日」に合わせて、グリコードを教育現場でどのように展開できるかを考えるイベントが開催された。会場は、大阪・道頓堀の江崎グリコの屋外広告(通称:道頓堀グリコサイン)の見える居酒屋である。情報系の大学や高等学校の教員、エンジニアが集まり、実際にグリコードを体験しながら議論を交わした。

ポッキーやビスコでLOOP、IF関数

 グリコ―ドでは、お菓子(江崎グリコの「ポッキー」「ビスコ」「アーモンドピーク」「アソビグリコ」が対象)を並べることで、アプリ内のキャラクター「ハグハグ」をストーリーに従って移動させる。白い紙の上に置いたお菓子の向きや本数をスマートフォンやタブレットなどのカメラで読み込むと、ハグハグが前進したり、ジャンプしたり、大きさが変わったりする。アプリや端末側に難しい設定や特別な環境は不要なので自宅でも学習できるだろう。


ポッキーを横において撮影

 次の写真は、実際の“プログラミング”場面だ。例えば、ポッキーを上下左右に置くことでハグハグの移動方向が決まる。斜めに置くと、LOOP(繰り返し)の開始と終了になる。ビスコではジャンプさせる、アーモンドピークでは大きさを変えることができる。また、アプリのボタンを操作することでIF(場合分け)もすることができる。1種類のお菓子でクリアできるステージから、複数種類のお菓子を組み合わせないとクリアできないステージまで、さまざまな難易度で全41ステージ(イベント開催時点)用意されている。


ループの説明(左)、実際のループの様子(右)

大量のお菓子を駆使 ~イベントレポート~

 イベント当日は、情報系の大学や高等学校の教員、エンジニアら9人が集まった。参加者の半数以上がグリコード初体験である。会場の居酒屋に、お菓子の持ち込みと、店内のテレビの使用の許可をいただいた。今回は、目標時間を4時間に設定し、全41ステージを参加者で順番にクリアしていった。

 前半は使うお菓子の種類は1種類ずつで、どんどん進めることができた。ビスコやアーモンドピークは影ができやすく、アプリで向きが正確に読み込めない場面が多々あり、ライトを当てて影を消しながら行った。学校の教室はある程度明るさが確保されており、このようにライトを当てる必要はない。しかし、日差しの方向によっては撮影者の影が映り込んでしまうこともあるのでこの点は注意が必要だろう。  

 後半、ステージが難しくなるにつれ、必要なお菓子の数も増えていく。アプリの仕様としては写真を何度かに分けて読み込みことができるのだが、一度に全て並べて考える方がわかりやすい。すべて並べるには、写真のようにかなり広いスペースを要する。小学校の普通教室の机では並べきるのは難しく、また一度に読み込むには机から離れないといけない。今回のイベントの体験者は大人なので身長があり、高い位置から全体を撮影することが可能だった。


ライトを当てながら撮影。すべて並べるには広いスペースが必要だ
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