150人以上のドキュメンタリー映画制作者と報道写真家が世界の主要カメラメーカーにメッセージを送った。具体的には、スチルカメラとビデオカメラに暗号化機能を搭載してほしい、というメッセージだ。
Freedom of the Press Foundation(報道の自由基金)は米国時間12月14日、公開書簡を発表した。この書簡には、Edward Snowden氏が米国家安全保障局(NSA)の情報をリークするのに手を貸した映画制作者のLaura Poitras氏や、サイエントロジーについてのドキュメンタリーを監督し賞賛を浴びたAlex Gibney氏などが署名している。
この要望を提示したのは、画像や映像の発表を阻止したり、撮影機材を押収したりしようと試みる「国境警備員や地元警察、諜報部員、テロリスト、犯罪者」が署名者を脅すことがあるからだ。データの保護やロックに使える暗号化機能が追加されれば、ジャーナリストや機材の安全性が高まると、署名した人々は考えている。
「私たちは世界で最も危険な場所で活動をしており、常に正義の下で悪事を暴こうとしている。映画制作者と報道写真家は、数えきれないほど何度も、世界中の独裁的な政府や犯罪者に自分たちの画像や映像を押収されてきた」と書簡で述べている。
「カメラのコンテンツが暗号化されていない、暗号化ができない、ということは、一度画像や映像が奪われてしまうと保護する術がないことを意味する。その状態では私たち自身も、私たちの情報源や作品も危険にさらされてしまう」(書簡)
報道の自由基金は、この書簡をニコン、ソニー、オリンパス、富士フイルム、キヤノンに送ったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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