Bloombergによると、Appleの人工知能(AI)研究部門が長期にわたる沈黙を破り、論文を発表し始めるという。Appleが新しく採用したAI研究部門の幹部が現地時間12月5日、バルセロナで開催されたNeural Information Processing Systemsカンファレンスで登壇し、明らかにした。
カーネギーメロン大学の准教授で10月にAppleに加わったRuslan Salakhutdinov氏はプレゼンテーションの中で「Can we publish? Yes. Do we engage with academia? Yes.」(研究を発表できるか。イエス。学術機関と連携するか。イエス)と記されたスライドを示したという。これまで研究結果をすべて社外秘としてきたAppleとしては大きな変化であると考えられる。
Appleは他の学術機関と連携することによって、同社の研究をより迅速に進められるようになる可能性がある。従業員による研究発表を許可しているGoogleやMicrosoftなどの技術企業は、「Siri」に追いつき、さらにはそれを超えるかもしれない成果を上げている。加えてGoogleは2016年、「A.I. Experiments」やDeepMindの研究で注目を浴びた。
共同研究のメリットに加えて、従業員に研究発表を許可することは、優秀な人材を同社チームに惹きつけるための良い手段となる。研究者は発表によって、自身の取り組みや成果を公開することができるからだ。
Appleにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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