Bluetooth技術の仕様策定を行う業界団体Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は、Bluetoothの次期バージョン「Bluetooth 5」を英国時間6月16日に発表する予定だ。Bluetoothは、フィットネストラッカーを携帯電話に接続したり、ワイヤレスキーボードをコンピュータに接続したりするために広く使われている無線通信規格で、Bluetooth SIGによるとBluetooth 5はさらに強力になるという。
Bluetooth SIGのエグゼクティブディレクターを務めるMark Powell氏はニュースレターの6月号で、「Bluetooth 5では多くのことが可能になる」と述べた。「転送速度が2倍になるほか、低消費電力のBluetooth到達距離が4倍になる」という。そうなれば、スリープモニターをスマートフォンに常時接続したり、スマートウォッチで一段と素早く地図を表示させたりできるようになるはずだ。
さらに、ショッピングモールや空港など公共の場を歩き回るユーザーのスマートフォンに位置情報データや広告を送信するビーコンも、Bluetooth 5で利用しやすくなるとPowell氏は述べた。
Powell氏によると、ロンドンで6月16日に開催される報道機関向けイベント「Discover Blue」でBluetooth 5を発表する予定だという。
Bluetoothは、10世紀のデンマーク国王Harald Blatand(Blatandを英語に逐語訳するとBluetoothとなる)にちなんで名付けられた。敵対勢力を統一して和平に導いた同国王の功績に由来するものだという。
(編集部注:当初、タイトルと本文において「2倍の到達距離と4倍の転送速度」としていましたが、Bluetooth SIGの発表と、それを受けて原文が修正されたことに伴い、記事を修正しました)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」