Googleは米国時間3月9日、「Open Compute Project(OCP)」に参加したと発表した。また同社は、自社データセンターインフラで使用している新たなラックの仕様を提供する計画だ。
Googleの参加によって、ハイパースケールクラウドを手がけるほとんどの企業がOCPに名を連ねたことになる。OCPはFacebookの提唱によって生まれたプロジェクトだ。
Googleは、48V給電のラックを寄贈することで、自社データセンター内でOCPの技術を利用できるようになると述べている。
同日、カリフォルニア州サンノゼでは「OCP U.S. Summit 2016」が開幕した。
Googleは同社ブログで、2006年の12Vアーキテクチャから2009年に至るまで数年かけて調整し、より効率的なアーキテクチャへと移行してきたと述べている。そして同社は2010年に48V給電のラック開発に着手し、効率を30%向上させたという。
また同社は、OCPに寄贈予定の汎用の48V給電ラックでFacebookと協力しているとも述べ、以下のように記している。
「業界がこれら同様の問題に取り組み、機械学習向けのGPUといった電力消費の激しいワークロードに対処しようとしていることを考えると、OCPと協力し、この新たな設計を標準化するのは理にかなっている。われわれは、今回の寄贈によって次世代電源アーキテクチャの採用が支援されるとともに、Googleが手にした電力効率やコスト面でのメリットを皆が享受できるようになると確信している」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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