「Windows 8」の準備が整っているかどうかについて、Intelの最高経営責任者(CEO)であるPaul Otellini氏が疑問を呈したとの報道が米国時間9月25日にあったにもかかわらず、Intelは、同OSが同社にとって「今までに起きた最高のことの1つ」になるだろうと主張している。
Bloombergによると、Otellini氏は台湾の従業員に対し、Microsoftは準備が完全に整う前にWindows 8をリリースしようとしている、と話したという。しかし、それは正しい選択であり、MicrosoftとPCメーカーが重要なホリデーシーズンに新製品と競争することを可能にするともOtellini氏は話した、とBloombergは伝えた。
しかし、それでも同氏のコメントはWindows 8、さらにMicrosoftとIntelの関係についての疑問を人々に抱かせた。
Intelは26日、Bloombergの報道について「根拠がない」と評したが、記事の内容を完全には否定していない。その代わりに、Intelはかなりの時間を費やして、同社とMicrosoftの関係、そして、Windows 8の構築にどれだけの労力が注がれたかについて話した。
Intelは同社のオンラインニュースルームに掲載した声明の中で、「IntelとMicrosoft、そしてわれわれのパートナーは、10月に投入が開始される200近くのIntelベースのデザインのすべてで高品質な体験を確実に提供するためのテストと検証を、密接に連携して行っている」と述べた。
いずれにせよ、IntelとMicrosoftはここ数日間に、多くのことを話し合った可能性が高い。
Intelの声明の全文は以下のとおりだ。
Intel Corporationは26日、IntelのCEOであるPaul Otelliniが従業員との会議の中で述べたコメントについて根拠のないニュース報道がなされたことを受けて、声明を出した。
Intelには、WindowsプラットフォームのリリースでMicrosoftと協力して成功を収めてきた長い伝統があり、刺激的な体験と驚異的なパフォーマンス、優れた互換性を実現するデバイスを提供してきた。Intelは、Windows 8でもこれが確実に踏襲されると予測している。
IntelとMicrosoft、そしてわれわれのパートナーは、10月に投入が開始される200近くのIntelベースのデザインのすべてで高品質な体験を確実に提供するためのテストと検証を、密接に連携して行っている。IntelのCEOであるPaul Otelliniは、「Windows 8は今までにIntelに起きた最高のことの1つだ」と述べており、タッチインターフェースがメインストリームコンピューティングに到来すること、そして、刺激的で新しいウルトラブックやタブレット、コンバーチブルデバイスの革新が巨大な波のように市場に押し寄せることの重要性をその理由に挙げている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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