パテントトロールのUnwired Planetが、AppleとGoogleに攻撃を仕掛けた。
報道によるとUnwired Planetは、同社の知的財産がモバイル製品に使用されたと主張して両社を特許侵害で提訴したという。Appleに対しては、端末の設計からクラウドサービスまであらゆる分野に関わる特許10件を侵害されたと、Unwired Planetは主張している。Googleも10件の特許侵害で訴えられた。この特許侵害訴訟については、RTTNewsが最初に報じた。
Unwired Planetのような企業は実際に製品やサービスを開発するわけではない。代わりにパテントトロールは、自社が保有する知的財産を侵害する疑いのある製品を他の企業が開発するのを待って突如攻撃に出る。訴えられた企業は特許のライセンス契約を選択する場合が多く、これに応じない企業はたいてい、訴訟の長期化に直面することになる。
Unwired Planetは2012年に入って「Mediation」および「Messaging」製品事業の売却を完了し、特許だけに集中しやすくなった。同社はその時点で、「その多くがモバイル通信にとって基礎になると考えられる、米国および米国外における約200件の取得済み特許および約75件の出願中特許からなる特許ポートフォリオを保護する」意向を明確にしていた。
Unwired Planetが訴訟を起こすのは、もちろん今回が初めてではない。旧社名のOpenwave Systems時代に、同社は5件の特許を侵害されたと主張し、AppleとResearch In Motion(RIM)を提訴した。Appleに対する今回の訴訟は、以前の訴訟を拡大させるものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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