Facebookは米国時間10月27日、ニューヨークで開かれた2回目のOpen Compute Summitで、「Open Compute」を先導する基金を設立し、その初期メンバーおよびディレクターを発表した。
Facebookが4月に立ち上げた「Open Compute Project」は、同社および業界全体でデータセンターの革新を推進しエネルギー効率を向上させるために、同社データセンターの設計と仕様を共有するという考えに基づいている。
同社はすでに、マザーボードやラックの設計、直流と交流の両方に対応する効率的な電力供給システムといった装置のカスタム仕様を公開している。これらの仕様の基礎となっているのは、オレゴン州プラインビルにあるFacebookのデータセンターだ。このデータセンターは、以前のデータセンターの電力効率指数(PUE)1.5に対してPUE1.07という値を達成している。
Facebookのハードウェア設計およびサプライチェーン担当ディレクターを務めるFrank Frankovsky氏は、このプロジェクトはオープンソースプロジェクトと同じ精神の元で実施され、複数企業からのメンバーがアイデアを持ち寄ることで、プロジェクトがより大きくなると述べている。
このプロジェクトのディレクターにはFrankovsky氏のほかに、Arista NetworksのAndy Bechtolsheim氏と、Goldman SachsのDon Duet氏がいる。最初の公式メンバーは、ハードウェアプロバイダーがIntel、Dell、Mellanox Technologies、Huawei Technologies、ソフトウェア企業がRed HatとCloudera、ユーザー企業がFacebook、Mozilla Foundation、Rackspace、Netflix、NTTデータ、Goldman Sachsとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」