サムライインキュベートは10月14日、海外進出スタートアップ支援に特化したファンド「Samurai Incubate Fund3号(Samurai Fund3号)」の2社目の投資案件として、ネットスケットに投資すると発表した。出資額は約500万円。
ネットスケットは、2006年1月の設立。現在はイベント管理ツール「everevo(イベレボ)」の企画、開発を手がけている。everevoを利用すれば、セミナーや勉強会などのイベントを開催する際の告知用ウェブサイトをはじめ、申込フォームや決済機能付きチケット販売システム、参加者連絡システムを手軽に構築できるという。
これまでも受託開発を行いつつ、自社サービスを開発してきたという同社だが、「Facebookのイベント機能が使いにくかったので、自分たちが使いやすいものを作ろうとしたのがサービス提供のきっかけ。機能を検討していく中で、事業化を考えた」(ネットスケット代表取締役社長の芥川武氏)という。4月頃からクローズドでテストを行い、6月1日にベータ版として公開した。
everevoはFacebookのほか、TwitterやmixiのIDを使ってログイン可能で、各サービスのソーシャルグラフを活用して、イベントの告知や参加が可能。最近ではOrinocoの「PeaTiX」やプロフィットの「Zusaar」など、イベント管理サービスが続々登場しているが、「Facebookやmixiのアプリとして提供しているため、ソーシャルメディアの内部のサービスとして利用できるのが特徴。単純なイベント管理ツールではなく、ソーシャルメディアを通じてイベントの参加者同士がつながり、そのイベントが継続開催される“イベントインキュベーション”のツールにしたい」(芥川氏)だという。
今回の投資と合わせて、サムライインキュベート代表取締役CEOの榊原健太郎氏が11月にネットスケットの役員に就任する。
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